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エスクァイアは買ってはいけない?後悔する理由と評判の真相

エスクァイアは買ってはいけない?イメージ

トヨタのミドルクラスミニバン市場に「高級」という新たな価値観を提示すべく登場した、エスクァイア。しかし、その志とは裏腹に、インターネット上では「エスクァイアは買ってはいけない」という、購入をためらわせる厳しい意見が散見されます。

貧乏に見える、あるいはヤンキーっぽいといった主観的な評判から、高級車 笑、と半ば揶揄されるような声まで存在します。さらには、ハイブリッドは燃費悪い、最悪で買って後悔したという具体的な不満も聞こえてきます。売れなかった理由や、なぜ早々に生産終了となったのか、そして現在の中古市場では値上がりしているのかなど、購入希望者にとっては疑問が尽きないでしょう。

この記事では、実際に乗ってる人の口コミや評価を徹底的に深掘りし、よくある質問にも詳細に答えながら、エスクァイアにまつわる様々な評判の真相を、専門的な視点から解き明かしていきます。

この記事のポイント

  • エスクァイアが「買ってはいけない」と言われるネガティブな評判の真相
  • 実際のユーザーレビューから分かる具体的なメリット・デメリット
  • 兄弟車(ノア・ヴォクシー)との明確な違いと独自の立ち位置
  • 後悔しないための賢い中古車の選び方とチェックポイント

なぜエスクァイアは買ってはいけないと言われる?

ポイント

  • 「高級車 笑」と揶揄される理由
  • 貧乏だと思われるネット上の評判
  • ヤンキーのイメージは本当にあるのか
  • 販売台数が伸びず売れなかった理由
  • 早々に生産終了となった背景とは

「高級車 笑」と揶揄される理由

エスクァイアは買ってはいけない?イメージ

エスクァイアが一部の自動車好きから「高級車 笑」と揶揄されてしまう最大の理由は、その成り立ちにあります。結論から言うと、兄弟車であるノアやヴォクシーとの明確な差別化が価格差ほど感じられず、中途半端な高級志向と受け取られてしまったためです。

もともとエスクァイアは、5ナンバーサイズのミニバン市場において、ファミリーユース一辺倒だった価値観に「ワンランク上の上質感」を付与する目的で開発されました。しかし、その手法はエンジンやプラットフォームといった走行性能の根幹に関わる部分には及ばず、主に内外装の意匠変更、いわゆる「バッジエンジニアリング」に近いものでした。

具体的には、縦基調でメッキを多用した重厚なフロントグリル、インパネ中央部のピアノブラック塗装、そして上級グレードに採用されたバーガンディ色の合成皮革シートなどで高級感を演出していました。しかし、これらの変更によって、ベースとなるノアやヴォクシーよりも数十万円高い価格設定となっていたのです。

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価格と価値のバランスへの疑問

この価格差に対して、多くのユーザーが「果たしてその価値があるのか」という疑問を抱きました。例えば、フラッグシップミニバンであるアルファードやヴェルファイアが持つ、誰が見ても分かる圧倒的な高級感や、広大な室内空間といった明確な付加価値がエスクァイアにはありませんでした。「これなら装備の充実したノアの最上級グレードで十分ではないか」と感じられてしまう点が、「高級車 笑」という不名誉な評価に繋がってしまったのです。

言ってしまえば、高級感を追求したものの、その根拠となる部分が主に装飾に留まっていたため、本質的な価値を重視する層からは厳しい評価を受けざるを得なかった、というのが実情でしょう。

 

貧乏だと思われるネット上の評判

「エスクァイアは貧乏くさい」という、一見すると矛盾したネット上の評判。これは、その「中途半端な高級感」が、逆に「無理して背伸びしている」「見栄を張っている」というネガティブな印象を与えてしまうという、複雑な心理に起因していると考えられます。

本来、ワンランク上を目指したモデルであるはずが、細部の作り込みが価格帯に追いついていないと感じさせる部分があったことも、この評判を助長しました。例えば、高級感を謳うモデルでありながら、標準グレードのアルミホイールは15インチと小径で、大きなボディに対して視覚的にアンバランスに見えてしまうという指摘は少なくありませんでした。

また、インパネなどに合成皮革や木目調パネルがあしらわれている一方で、ドアトリムやコンソールボックスなど、手が触れる機会の多い部分のプラスチックの質感が、大衆車であるノア・ヴォクシーと変わらない点も、 discerning(目の肥えた)なユーザーからは厳しい評価を受けました。

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高級路線が招いた皮肉な評価

このような点から、「本物の高級車を買う層とは違う、少しでも上に見られたいという層が選びそう」という、ある種の偏見が生まれてしまったのです。もちろん、これはあくまで一部の主観的な意見であり、多くのオーナーはエスクァイア独自の上品なデザインに満足していました。しかし、自ら「高級」を謳ったがゆえに、かえって細部のアラが目立ち、皮肉にも「安っぽい」という評価を受ける隙を与えてしまった側面は否定できないでしょう。

 

ヤンキーのイメージは本当にあるのか

エスクァイアに「ヤンキー」というイメージが一部で付いて回るのは、その2010年代のミニバンデザインのトレンドを色濃く反映した、存在感の強いフロントマスクが大きく影響しています。

この時代のミニバン市場では、トヨタのアルファード/ヴェルファイアを筆頭に、大型でメッキを多用したフロントグリルで押し出し感を強調するデザインが人気を博していました。エスクァイアもその流れを汲み、T字型をモチーフとした縦基調の大型グリルを採用しています。このデザインが、見る人によっては威圧的、あるいは派手な印象を与え、兄弟車であるヴォクシーが持つ「オラオラ系」のイメージと混同されやすくなったと考えられます。

しかし、デザインの意図や実際のターゲット層は、ヤンキーというイメージとは大きく異なります。エスクァイアのコンセプトはあくまで「ワンランク上の上質感と落ち着き」であり、メインターゲットは、子育てが一段落し、上質な移動空間を求める30代後半から40代以上のファミリー層でした。

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デザインの好みは人それぞれですが、実際の購入層のデータを見ても、中心は落ち着いたライフスタイルを送るファミリー層です。ヤンキーというイメージは、デザインの第一印象から生まれた一部の偏見であると言えるでしょう。ヴォクシーほど攻撃的なデザインは好まないけれど、標準のノアでは物足りない、という層の受け皿となることを目指していました。

ただし、中古車市場においては、その押し出しの強いフロントマスクがカスタムのベースとして好まれ、ローダウンや大径ホイールを装着した車両が存在することも事実です。そうした一部のカスタムカーの印象が、結果として「ヤンキー車」というイメージを補強してしまっている可能性も考えられます。

 

販売台数が伸びず売れなかった理由

エスクァイアの販売台数が、トヨタの期待ほどには伸び悩んだ根本的な理由は、「ノア」「ヴォクシー」というあまりにも強力で完成された兄弟車に挟まれ、独自の顧客層を最後まで確立できなかった点に尽きます。その要因は、主に以下の3つに分解できます。

1. 戦略的な価格設定の失敗

前述の通り、エスクァイアはノア・ヴォクシーと機関部分を共有しながら、内外装の質感向上の名目で高価な値付けがされていました。しかし、多くの消費者にとって、その数十万円の価格差を正当化できるほどの明確な価値を見出すことが困難でした。特にミニバン市場のボリュームゾーンである、コストパフォーマンスを重視する層からは明確に敬遠される結果となりました。

2. 市場におけるキャラクターの曖昧さ

兄弟車は、ヴォクシーが「クール・スポーティ」を志向する若者や先進性を求めるファミリー層に、ノアが「王道・親しみやすさ」を求める幅広いファミリー層に、という明確なキャラクターを持っていました。一方で、エスクァイアが掲げた「高級・上質」というコンセプトは、このクラスのミニバンを購入する層の最大公約数的なニーズとは、残念ながら少しズレていました。結果として、どちらのユーザー層にも強く訴求することができず、市場での立ち位置が曖昧になってしまったのです。

3. トヨタ販売網の変革

決定打となったのが、トヨタの販売戦略の大きな転換です。かつてトヨタにはトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店という4つの販売チャネルがあり、それぞれで専売車種が決められていました。しかし、2020年5月からは、原則として全ての店舗で全てのトヨタ車が購入できるようになったのです(出典:トヨタ自動車株式会社)。これにより、エスクァイアは専売モデルとしての希少性や優位性を完全に失いました。顧客は同じ店舗内で、より知名度が高く、価格もこなれたノアやヴォクシーと直接比較検討することが可能になり、エスクァイアを積極的に選ぶ理由がさらに希薄になってしまいました。

参考:3兄弟のキャラクターと価格帯(2020年モデル)

車種 コンセプト 主なターゲット層 新車価格帯(ガソリン・2WD)
ヴォクシー クール・スポーティ・先進 若者・カッコよさを求めるファミリー 2,813,800円~
ノア 王道・親しみやすい・万能 幅広いファミリー層 2,670,000円~
エスクァイア 高級・上質・フォーマル 落ち着きを求める層・法人需要 2,963,400円~

これらの複合的な要因により、エスクァイアは兄弟車との販売競争に敗れ、市場から静かに姿を消していくことになりました。

 

早々に生産終了となった背景とは

エスクァイアが2014年10月の発売から約7年後の2021年12月をもって生産終了となった直接的な背景には、トヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」の導入と、それに伴う大規模な「車種ラインアップの選択と集中」という経営戦略があります。

直接的な引き金は、前述した販売台数の伸び悩みであったことは間違いありません。しかし、それ以上に決定的な要因となったのが、兄弟車であるノアとヴォクシーが、次世代の「GA-Cプラットフォーム」を引っ提げて2022年1月にフルモデルチェンジを控えていたことです。

トヨタとしては、このフルモデルチェンジを機に、経営資源を新しいプラットフォームを採用する新型ノア・ヴォクシーに集中させ、旧世代のプラットフォームをベースとする非効率な多兄弟車戦略を整理・集約する必要に迫られていました。そして、販売実績で劣るエスクァイアは、そのリストラ対象の筆頭となったわけです。

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当時のトヨタ公式サイトのアナウンス(生産終了のお知らせ)でも、「お客様のニーズや、すべてのチャネルでの併売化などを総合的に勘案し、シリーズラインアップの見直しを図りました」と説明されています。これは、市場の需要が変化する中で、エスクァイアが担ってきた「少し高級な5ナンバーミニバン」というニッチな役割は、新型ノア・ヴォクシーに設定されるであろう豪華な上級グレードで十分にカバーできる、と経営判断されたことを示唆しています。

つまり、エスクァイアはモデル単体の失敗というよりは、トヨタの全社的な次世代戦略の波の中で、その歴史的役割を終えたというのが、生産終了の最も的確な背景と言えるでしょう。

買ってはいけないは嘘?エスクァイアの評価

エスクァイアは買ってはいけない?イメージ

ポイント

  • 乗ってる人のリアルな口コミ・評価
  • 「最悪、買って後悔した」という声
  • ハイブリッドは燃費悪いって本当?
  • 中古市場では値上がりしているのか
  • 購入前に確認したいよくある質問
  • 結論|エスクァイアは本当に買ってはいけない車か

乗ってる人のリアルな口コミ・評価

ネット上ではネガティブな評判が先行しがちなエスクァイアですが、実際のオーナーによる評価は決して一方的なものではありません。むしろ、特定の価値観を持つユーザーからは、他のミニバンにはない魅力を持つとして、高い満足度を得ています。評価は主に、デザインや快適性を重視する層からのポジティブな声と、走行性能やコストパフォーマンスを重視する層からのネガティブな声に、はっきりと二極化する傾向が見られます。

満足しているオーナーの声(ポジティブ評価)

最も多く聞かれるのは、やはり内外装のデザインと質感に対する高評価です。「ギラギラしすぎず、落ち着いた雰囲気の内装が決め手だった」「縦基調のグリルがアルファードのようで上品」「合成皮革のシートは手入れが楽で、所有満足度が高い」といった、その独自の世界観を肯定的に捉える声が多数を占めます。また、走行中の静粛性に関しても「ガソリン車でも想像以上に静かで快適」「後席の子供と普通の声量で会話ができる」と評価されています。子育て世代からは、乗り降りのしやすい低床設計や両側パワースライドドアの利便性が、日々の使い勝手の良さとして支持されています。

不満を持つオーナーの声(ネガティブ評価)

一方で、不満点として最も多く槍玉に挙げられるのが走行性能の物足りなさです。「エンジンが非力で、高速道路の合流や追い越し、登坂路で相当な力不足を感じる」「アクセルを踏んでもエンジンが唸るだけで、加速がついてこない」という意見が目立ちます。また、「ハイブリッドモデルの燃費が、期待していた数値よりもかなり悪い」という声や、「安全装備が古く、今や軽自動車にも付いているアダプティブクルーズコントロールがないのが致命的」といった、装備面での時代遅れ感を指摘するレビューも少なくありません。

このように、エスクァイアの評価はオーナーが「車に何を求めるか」によって180度変わります。見た目の高級感や、静かで快適な室内空間での移動を最優先する人にとっては満足度の高い一台となります。しかし、キビキビとした走行性能や燃費などの経済性、最新の運転支援機能を求める人にとっては、大きな不満が残る結果となりやすい、良くも悪くもキャラクターが際立った車だと言えるでしょう。

 

「最悪、買って後悔した」という声

「最悪、買って後悔した」という、非常に強い後悔の念を示すユーザーの意見を詳細に分析すると、その不満の根源は「走行性能」「実用性」「価格とのバランス」という3つの領域における、購入前の期待と実際の性能との大きなギャップに集約される傾向があります。

1. 「高級」の名を裏切る走行性能

後悔の声の中で最も根深いのが、エンジンパワーへの深刻な不満です。「高級ミニバン」という言葉から多くの人が期待するであろう、余裕のあるトルクフルな走りとは対極にあり、アクセルを深く踏み込んでもCVT特有のエンジン回転が先行するだけで、スムーズな加速感が得られない点が大きなストレスになっています。

特に家族や友人を乗せての多人数乗車時や、勾配のきつい山道、高速道路での追い越し加速といったシーンで著しい力不足を痛感し、「これなら同じ価格帯の他社ミニバンの方が遥かにマシだった」と、後悔に直結するケースが非常に多いようです。

2. ライバルに見劣りする実用性と積載性

5ナンバーサイズという共通の制約の中で、ライバル車は独自の工夫で実用性を高めていました。例えば、日産セレナの「デュアルバックドア」やホンダステップワゴンの「わくわくゲート」は、狭い場所での荷物の出し入れに絶大な利便性を発揮します。エスクァイアにはこうした工夫がなく、ごく一般的な一枚板のバックドアです。

さらに、室内空間の数値上の広さや3列目シートの格納方法もライバルに一歩及ばず、「大家族でのキャンプや帰省の際に荷物が積みきれず、結局ルーフボックスを買い足した」という不満の声も聞かれます。「高級感」と「ミニバンとしての実用性」という二兎を追った結果、どちらも中途半端に感じてしまい、後悔するパターンです。

3. 価格に見合わない旧世代の安全・快適装備

エスクァイアに搭載されていた安全装備「Toyota Safety Sense C」は、自動ブレーキの作動速度域が限定的で、歩行者検知も昼間のみでした。そして何より、現代の車では必須装備とも言える全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール(ACC)が最後まで搭載されませんでした。

同時期に販売されていた日産セレナの「プロパイロット」やホンダステップワゴンの「Honda SENSING」がACCに対応していたこともあり、割高な価格を支払ったにも関わらず、運転支援機能が根本的に古臭いと感じ、「数年で完全に時代遅れの車になった」と後悔する声に繋がっています。

これらの後悔の声は、購入前にエスクァイアの強みと弱点を正確に把握し、自身の利用シーンや価値観とを冷静に照らし合わせるプロセスを省略してしまった場合に、特に生まれやすいと言えるでしょう。

 

ハイブリッドは燃費悪いって本当?

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「エスクァイアのハイブリッドは燃費が悪い」という噂は、半分は事実であり、半分は過度な期待による誤解と言えます。この問題の本質は、カタログに記載された燃費数値と、オーナーが日常的に体験する実際の燃費(実燃費)との間に、看過できない大きなギャップが生じやすい点にあります。

エスクァイアに搭載されているハイブリッドシステム「THS II」は、3代目プリウスから熟成された1.8Lエンジンを核とする、非常に完成度の高いシステムです。しかし、このシステムは本来、空気抵抗が少なく軽量なセダンやハッチバックで最大の効率を発揮するように設計されています。車重が1,600kgを超え、前面投影面積も大きいミニバンのボディを動かすには、特にパワーを要求される場面で効率が低下しがちでした。

カタログ燃費と実燃費の目安

燃費モード カタログ燃費(FF車) ユーザー報告に見る実燃費の目安
JC08モード 23.8km/L 平均:13km/L ~ 17km/L 程度
(走行条件により大きく変動し、市街地では10km/L前後に落ち込むことも)
WLTCモード 19.8km/L

上表の通り、カタログ上の数値は非常に優秀です。しかし、実際の走行シーン、とりわけ下記のような状況では、実燃費が著しく悪化する傾向が報告されています。

  • 渋滞の多い都市部でのストップ&ゴーを繰り返す走行
  • 高速道路での時速100km/hを超えるような高速巡航(エンジンが高回転を維持するため)
  • 家族フル乗車や大量の荷物を積んだ、高負荷状態での走行
  • エアコン(特に暖房)を強力に稼働させる夏場や冬場

これらの状況では、モーターのアシストだけではパワーが不足し、エンジンが頻繁に、かつ高回転で稼働するため、燃費がみるみるうちに悪化します。結果として、実燃費がリッターあたり13km/L台、あるいはそれ以下に落ち込むことも珍しくなく、「これでは高価なハイブリッド車を選んだ意味がない」「期待を大きく裏切られた」という厳しい不満に繋がってしまうのです。

結論として、エスクァイアのハイブリッドは、非常に丁寧なアクセルワークを心がけ、特定の走行条件下でのみ、その真価を発揮できますが、多くのユーザーが期待するような「いつでも誰が乗っても圧倒的に低燃費」という車ではない、というのが偽らざる実情です。

 

中古市場では値上がりしているのか

エスクァイアの中古車市場における価格動向は、一部で噂されるような「値上がり」という状況にはなく、むしろ「高値安定期を終え、現在は緩やかな下落トレンド」にあると分析するのが最も正確です。

2021年末に生産が終了した直後は、新車で手に入らなくなったことによる駆け込み的な需要や、半導体不足に起因する中古車市場全体の価格高騰トレンドも相まって、価格が下がりにくい、いわゆる「高値安定」の状態が続きました。しかし、生産終了から年月が経過し、圧倒的な商品力を持つ兄弟車の新型ノア・ヴォクシーが市場に広く浸透してきた現在では、エスクァイアの相対的な魅力は薄れ、中古車価格も需給バランスに応じて徐々に下落傾向にあります。

現在の狙い目と相場観

2025年現在、エスクァイアの中古車価格帯は、年式や走行距離、グレード、車両の状態によって幅はありますが、おおよそ120万円~300万円程度で推移しています。特に、マイナーチェンジが実施された後の後期モデル(2017年7月以降)は、内外装のデザインが大幅に洗練され、安全装備も強化されているため、中古車市場でも人気が高く、価格も高値を維持しています。

リセールバリュー(数年後の再販価値)という観点では、絶対的な人気を誇るノアやヴォクシーに比べると一段劣るのは事実です。しかし、見方を変えれば、新車販売時に課題とされた割高感が中古車市場では解消され、上質な内外装を持つミニバンを、よりリーズナブルな価格で手に入れることができるとも言えます。つまり、中古車としてのコストパフォーマンスはむしろ向上しているのです。

資産価値の値上がりを期待して投資的に購入する車ではありませんが、エスクァイア独自の世界観やデザインを理解し、納得して選ぶのであれば、まさに今が買い時の一つと言えるでしょう。

 

購入前に確認したいよくある質問

エスクァイアの中古車購入を具体的に検討する段階で、多くの方が抱くであろう疑問点について、プロの視点からQ&A形式で詳しくお答えします。

Q1. ノア・ヴォクシーとの一番の違いは何ですか?

A1. 端的に言えば、内外装の「加飾による高級感の演出」と、それに伴う「割高な価格設定」です。

エンジン、シャシー、ボディサイズ、基本的な装備といった車の根幹部分は完全に共通です。エスクァイアは、専用デザインのメッキグリルや、合成皮革を多用したシートとドアトリム、ピアノブラックや木目調のパネルなど、視覚的・触覚的な上質感を高めるための専用パーツが与えられています。その対価として、同等グレードのノア・ヴォクシーよりも新車価格が20~30万円ほど高く設定されていました。

Q2. 買うなら前期モデルと後期モデル、どちらがおすすめ?

A2. 特別な理由がない限り、断然、後期モデル(2017年7月以降)をおすすめします。

理由は複数あります。まず、フロントマスクのデザインがよりシャープで洗練されたものに変更されています。内装も細部の質感が向上しました。最も重要なのは安全装備の進化で、衝突被害軽減ブレーキ「Toyota Safety Sense」が、レーザーレーダーと単眼カメラを併用する方式に改良され、昼間の歩行者検知機能が追加されています。乗り心地や静粛性も細かくチューニングされており、車の完成度という点であらゆる面で後期モデルが優れています。

Q3. 特別仕様車「Black-Tailored(ブラックテーラード)」は買いですか?

A3. 内外装の黒を基調としたシックで精悍なデザインが好みであれば、積極的に選ぶ価値のある「買い」のグレードです。

この特別仕様車は、標準モデルのメッキパーツをスモークメッキに変更し、センタークラスターパネルやドアスイッチベースにブラックレーザーライン加飾を施すなど、内外装を徹底して黒で統一したスタイリッシュなモデルです。シート表皮もブランノーブ®という上質なスエード調ファブリックが採用されています。中古市場でも非常に人気が高く、通常のグレードよりも高値で取引される傾向があるため、リセールバリューの面でも有利と言えるでしょう。

Q4. 7人乗りと8人乗り、どちらが良いですか?

A4. 2列目シートの快適性と車内のウォークスルー機能を重視するなら7人乗り、とにかく一人でも多くの乗車定員を確保したいなら8人乗りです。

7人乗り仕様は2列目が独立したキャプテンシートになっており、アームレストも備わり、長距離移動でも非常に快適です。シートを横にスライドさせれば、2列目から3列目へのウォークスルーも可能です。一方、8人乗り仕様は2列目が3人掛けのベンチシートです。快適性では劣りますが、いざという時に8人乗れるという安心感があります。ご自身の家族構成や車の利用シーンをよく考えて選択することが重要です。

Q5. 故障しやすい弱点はありますか?

A5. 80系と称されるこの世代のノア・ヴォクシー・エスクァイアは、国土交通省のリコール情報を見ても、致命的な弱点は少なく、全体的に信頼性が非常に高いモデルとして知られています。

ただし、中古車としてチェックすべき定番のポイントは存在します。具体的には、ハイブリッドモデルの場合は補機バッテリーの状態(駆動用バッテリーは非常に高耐久です)、そして使用頻度が高く、機構が複雑な両側パワースライドドアが、異音なくスムーズに作動するかどうかは、必ず入念に確認することをおすすめします。

 

結論|エスクァイアは本当に買ってはいけない車か

この記事を通じて、トヨタ エスクァイアに関する様々な角度からの評判や客観的な事実を詳細に検証してきました。最後に、この記事の総括として「エスクァイアは本当に買ってはいけない車なのか」について、結論を箇条書きでまとめます。

  • エスクァイアは高級感をコンセプトに市場投入された5ナンバーサイズのミニバン
  • 買ってはいけないと言われる主な理由は価格の割高感や性能面での中途半端さ
  • 基本構造や走行性能は兄弟車であるノア・ヴォクシーと完全に同じ
  • 合成皮革などを用いた内装の質感の高さや走行中の静粛性は多くのオーナーが高く評価する点
  • 一方で搭載されるエンジンのパワー不足を指摘する声も非常に多い
  • ハイブリッドモデルの実燃費は乗り方や環境によってカタログ値を大きく下回りやすい
  • 安全装備はACCが非搭載など当時のライバル車と比較して見劣りする部分も
  • 結果として販売台数が伸び悩み2021年に生産を終了した歴史を持つ
  • ネット上で見られるヤンキーや貧乏といったイメージは主にデザインからの主観的な偏見
  • 実際の購入者の多くは落ち着いた雰囲気を好むファミリー層であった
  • 中古車市場では新車時の割高感が薄れ価格が安定しており狙い目の時期に入っている
  • 内外装の高級感や上品な雰囲気を最優先する人にはマッチする可能性がある
  • コストパフォーマンスやキビキビとした走りを求める人には不向きな選択肢
  • 中古車で購入するなら安全装備が充実した後期モデル(2017年7月以降)が断然おすすめ
  • 最終的には後悔しないために自分の価値観や利用シーンに合うかどうかの見極めが最も重要
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toshi's-roomのtoshiです。カタログやスペックだけでは分からない車の「乗り心地」や「使い勝手」。このブログでは、私が実際に運転等をして、五感で感じたリアルな情報をお届けします。また、現役オーナーさんの本音も交え、メリット・デメリットを正直にご紹介。「初めての車選び」「乗り換え」で迷っている方の疑問に寄り添い、「読んでよかった」と思える情報発信を心がけています。

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