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キムコのバイクは壊れやすい?評判と耐久性の真実を徹底解説

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

キムコのバイクって、実際のところどうなんだろう?」「キムコ バイク 壊れやすい」といった評判を耳にして、購入をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。キムコは一体どこの国のメーカーで、バイクの評判や耐久性は信頼できるのでしょうか。

また、原付は速いと聞くけれど、人気モデルであるGP125iやKRV180の具体的な性能も気になるところです。特に、GP125iについては評判だけでなく、デメリットや最高速、gp125iの燃費がどの程度なのか、詳しく知りたいという声も少なくありません。一方で、高性能モデルのKRV180についても、実際のオーナーによる口コミや、気になる最高速とKRV180の燃費など、購入前に確認しておきたいポイントがたくさんあります。

この記事では、そうした疑問や不安を解消するため、キムコというメーカーの基本情報から、具体的なモデルの性能、ユーザーのリアルな声まで、多角的な視点から徹底的に掘り下げていきます。

この記事のポイント

  • キムコというメーカーの信頼性とバイクの全体的な評判
  • 人気モデルGP125iやKRV180の具体的な性能と評価
  • キムコバイクの耐久性とアフターサービスの実態
  • 購入前に知っておくべきメリットとデメリット

キムコのバイクは壊れやすいは本当か?評判を徹底調査

KYMCO公式より

ポイント

  • キムコはどこの国のメーカー?基本情報
  • 実際のキムコのバイクの評判を解説
  • データから見るキムコバイクの耐久性
  • キムコの原付は速いという噂を検証
  • 日本でのアフターサービス体制は?

キムコはどこの国のメーカー?基本情報

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

キムコ(KYMCO)は、台湾・高雄市に本社を置く、台湾で最も大きなオートバイメーカーです。正式名称は「光陽工業(Kwang Yang Motor CO.,Ltd.)」で、その頭文字をとって「KYMCO」というブランド名で世界中に知られています。

もしかしたら、ブランド名から韓国のメーカーと勘違いしている方もいるかもしれませんが、キムコは1964年に設立された歴史ある台湾企業です。設立当初は、日本の本田技研工業(ホンダ)と技術提携を結び、ホンダの海外製造拠点の一つとして高品質な製品を生産していました。この提携は2003年まで続き、キムコはホンダから得た豊富な技術的ノウハウを基盤に、自社ブランドの成長を遂げてきたのです。

世界が認めるグローバルブランド

現在、キムコはスクーターやATVを中心に、世界107カ国で製品を販売するグローバル企業へと成長しました。特にヨーロッパ市場での評価は高く、ドイツやスペインではスクーター販売シェア第1位を獲得した実績もあります。年間販売台数は100万台を超え、名実ともに世界的なブランドとして認知されています。

このように、キムコは単なる海外メーカーではなく、日本の大手メーカーとも深いつながりを持ち、世界基準の品質で製品開発を行っている信頼性の高いメーカーであると言えます。

実際のキムコのバイクの評判を解説

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

「キムコのバイク」と一括りに言っても、その評判はモデルやオーナーの価値観によって様々です。ここでは、口コミサイトやレビュー記事から見えてくる、実際の評判をメリット・デメリットに分けて解説します。

良い評判・メリット

多くのユーザーから高く評価されているのは、主に以下の3点です。

  1. コストパフォーマンスの高さ
    国産の同クラスのバイクと比較して、車両価格がリーズナブルである点が大きな魅力です。例えば、GP125iは原付一種(50cc)並みの価格で購入できる場合もあり、「この価格でこの性能なら満足」という声が多く見られます。
  2. ユニークで洗練されたデザイン
    キムコは早くからヨーロッパ市場に参入しており、イタリア人デザイナーを起用するなど、デザイン性を重視しています。国産バイクにはないシャープでアグレッシブなデザインは、他人と違う一台に乗りたいユーザーから支持されています。
  3. 優れた走行性能
    「キムコの原付は速い」という評判通り、一部のモデルは国産車を凌ぐほどの走行性能を誇ります。特にレーシングS125やKRV180などは、そのパワフルなエンジンと安定した足回りで、スポーティな走りを楽しみたいユーザーから高い評価を得ています。

悪い評判・デメリット

一方で、いくつかの懸念点も指摘されています。購入を検討する際は、これらの点も理解しておく必要があります。

注意すべきデメリット

  • 品質のばらつき
    「壊れやすい」という評判の一因として、部品の初期不良や組み立て精度の甘さが指摘されることがあります。特に、一部の中国製造モデルでは、ネジの欠品やパーツの不具合といった報告が散見されます。
  • 部品の入手性と納期
    2015年にキムコジャパンが設立され供給体制は改善されましたが、それでも国産メーカーと比較すると、一部の部品は取り寄せに時間がかかるケースがあります。特にカスタムパーツは選択肢が限られる傾向にあります。
  • 販売・修理店の少なさ
    正規販売店ネットワークは全国に拡大中ですが、地方によっては近くに店舗がない場合もあります。購入後のメンテナンスや修理を依頼できる店舗が近くにあるか、事前に確認することが重要です。

つまり、「キムコのバイクは壊れやすい」というよりは、「モデルや個体によって当たり外れがある可能性がある」と捉えるのが実情に近いかもしれません。購入する際は、信頼できる正規販売店を選ぶことが、トラブルを避けるための重要なポイントになります。

データから見るキムコバイクの耐久性

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

「キムコのバイクは壊れやすい」というイメージが本当なのか、客観的なデータや事実からその耐久性を検証してみましょう。

まず、キムコの品質を語る上で欠かせないのが、世界の名だたるブランドとの協力関係です。前述の通り、キムコは長年にわたりホンダと技術提携を結び、その製造ノウハウを吸収してきました。この経験が、キムコ製品の品質基盤を築いたことは間違いありません。

さらに注目すべきは、現在のOEM・ODM供給の実績です。

大手メーカーへのエンジン・車両供給実績

  • BMW:電気自動車「i3」のレンジエクステンダー用エンジンや、スクーター「C600」「C650GT」のエンジンはキムコが受託生産しています。
  • カワサキ:海外で販売されているスクーター「J300/J125」や、一部のATVはキムコによるOEMまたはODM(相手先ブランドによる設計・製造)です。

これらの事実は、キムコの製造技術と品質管理が、ドイツや日本といった技術大国の厳しい基準をクリアしていることの証明に他なりません。もしキムコの耐久性が著しく低いのであれば、世界的なトップブランドがパートナーとして選ぶことはないでしょう。

また、キムコはフレームやエンジン、外装部品など、主要なコンポーネントの多くを自社工場で生産しています。これにより、徹底した品質管理のもと、高精度で耐久性に優れた製品開発を可能にしているのです。

もちろん、これは全てのモデルで故障が一切ないことを保証するものではありません。口コミで見られるように、一部のモデルや個体で初期不良が発生するケースは存在します。しかし、メーカー全体の技術力や品質基準という観点から見れば、「キムコだから一概に耐久性が低い」と結論づけるのは早計であると言えるでしょう。

キムコの原付は速いという噂を検証

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

キムコのバイク、特に125ccクラスの原付二種については、「国産モデルより速い」という噂をよく耳にします。この噂は本当なのでしょうか。

結論から言うと、この噂は多くのモデルで真実だと言えます。キムコは走行性能を重視したモデルを数多くラインナップしており、その中には国産の同クラスを凌駕するスペックを持つマシンも少なくありません。

例えば、かつて人気を博した「レーシングS125」は、最高出力11psを発揮し、その加速力はスズキの名車「アドレスV125」と比較しても遜色ないと評価されていました。新設計のフレームや高性能なサスペンションを採用し、コーナリング性能も非常に高く、まさに「レーシング」の名にふさわしいスポーティな走りを実現していました。

また、現在ラインナップされている「KRV180TCS」は、175.1ccのエンジンを搭載し、最高出力は17psに達します。これは125ccクラスではありませんが、そのパワフルさは特筆すべきものです。

では、なぜキムコのバイクは速いのでしょうか。その理由の一つに、最新技術を積極的にスクーターへ投入する開発姿勢が挙げられます。他のブランドでは大型モデルにしか採用されないような技術も、主力製品であるスクーターにいち早く取り入れることで、高いパフォーマンスを実現しているのです。

注意点:速さだけが全てではない

ただし、パワフルな走行性能は、燃費やメンテナンスサイクルの短さといったデメリットとトレードオフになる場合もあります。速さという魅力だけでなく、維持費や自分の乗り方に合っているかを総合的に判断することが大切です。

いずれにしても、「通勤や街乗りでキビキビ走りたい」「走りを楽しめるスクーターが欲しい」という方にとって、キムコのバイクは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

日本でのアフターサービス体制は?

海外メーカーのバイクを購入する際に最も気になる点の一つが、購入後のアフターサービスではないでしょうか。特に故障時の部品供給や修理対応については、大きな不安要素です。

この点において、キムコは2015年に大きな転換期を迎えました。それまでは日本の輸入商社が販売を行っていましたが、2015年5月に台湾キムコが100%出資する日本法人「キムコジャパン株式会社」が設立されたのです。

キムコジャパンの設立により、日本国内でのサービス体制は大幅に強化されました。

キムコジャパンによるアフターサービス体制

  • 正規ディーラーネットワークの構築
    日本全国に「KYMCO二輪車正規販売店」および「KYMCO ATV正規販売店」のネットワークを新たに構築し、質の高いサービスを提供しています。
  • 国内パーツセンターの設置
    東京湾岸エリアに自社のパーツセンターを構え、全国へ純正部品を迅速に発送する体制を整えています。常備在庫部品であれば、最短で注文の翌日に配送が可能です。
  • 旧モデルへのサポート継続
    キムコジャパン設立以前に販売された車両についても、部品供給などのサポートを継続しており、過去のモデルのオーナーも安心です。
  • 3年間のメーカー保証
    正規販売店で購入した新車には、走行距離無制限の3年間保証が付帯します。(※一部条件あり)

このように、日本法人の設立によって、部品の供給体制や保証制度が格段に向上しました。もちろん、国産メーカーのきめ細やかなサービス網と比較すれば、まだ発展途上の部分はあるかもしれません。しかし、「海外メーカーだからアフターサービスが不安」という時代は、少なくともキムコにおいては過去のものとなりつつあります。

ただし、前述の通り、お住まいの地域によっては正規販売店が遠い場合もあります。購入を検討する際は、必ず最寄りの正規ディーラーの場所を確認し、メンテナンスや万が一の際の相談先を確保しておくことをお勧めします。


モデル別で見る「キムコのバイクは壊れやすい」の真偽

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

ポイント

  • 人気モデルGP125iの評判と実態
  • GP125iの最高速はどれくらい出る?
  • 街乗りで気になるGP125iの燃費
  • 購入前に知りたいGP125iのデメリット
  • KRV180の口コミから分かる長所と短所
  • KRV180の最高速と加速性能
  • ツーリング性能とKRV180の燃費
  • ダウンタウン125iの評価と特徴

人気モデルGP125iの評判と実態

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

キムコのラインナップの中でも、特に圧倒的なコストパフォーマンスで注目を集めているのが「GP125i」です。ここでは、口コミサイトなどの情報をもとに、その評判と実態に迫ります。

満足度の高い点(メリット)

オーナーから高く評価されているのは、やはりその価格です。諸費用込みで20万円を切るケースもあり、「原付一種よりも安い」と驚きの声が上がっています。価格の安さに加え、軽量な車体が生み出すダッシュ力も魅力の一つ。「街中では敵なし」と評されるほどの加速性能は、ストップ&ゴーの多い市街地で大きなアドバンテージになります。

また、標準でUSBソケットやタコメーター、リアキャリアが装備されている点も、コストパフォーマンスの高さを裏付けています。

不満な点(デメリット)

一方で、価格相応の割り切りが必要な部分も存在します。多くのレビューで指摘されているのが、走行安定性の低さです。車体が軽量で、前後10インチタイヤを採用しているため、「横風に弱い」「ふらついて怖い」といった意見が見られます。特に急ブレーキ時にはバランスを崩しやすく、運転には慣れが必要です。

積載性に関しても、シート下のメットインスペースは半キャップヘルメットしか入らないほど狭く、リアボックスの増設が半ば必須となります。

GP125iは中国製造モデル

知っておくべき点として、GP125iは台湾ではなくキムコの中国工場で製造されているモデルです。これが直接的に品質の低さにつながるわけではありませんが、「台湾製のほうが品質はいいのかもしれない」と感じるユーザーもいるようです。

総評として、GP125iは「安くて速い街乗り用の下駄」と割り切って乗るには最高の選択肢ですが、走行安定性や質感など、多くのものを求めるユーザーには向かないかもしれません。購入を検討するなら、必ず試乗して、その乗り味を自身で確かめることを強くお勧めします。

GP125iの最高速はどれくらい出る?

コストパフォーマンスに優れたGP125iですが、その走行性能、特に最高速はどの程度なのでしょうか。

オーナーのレビューを参照すると、GP125iの最高速については「普通に85km/hは出る」という報告があります。また、別のレビューでは75km/hくらいまでの加速が良いと評価されており、軽量な車体を活かしたキビキビとした走りが得意なことが伺えます。

125ccのスクーターとして、一般道での使用を考えれば十分な性能と言えるでしょう。幹線道路の流れをリードすることも可能で、日常の足としては全く問題ありません。

個体差やコンディションに注意

ただし、これらの数値はあくまで参考値です。バイクの最高速は、ライダーの体重や走行条件、車両のメンテナンス状況によって大きく変動します。特に、オイル交換などの基本的なメンテナンスを怠ると、本来の性能を発揮できなくなる可能性があるため注意が必要です。

GP125iは、最高速を追求するタイプのバイクではありませんが、その優れた加速性能は大きな魅力です。「街中を俊敏に駆け抜けたい」というニーズには、十分に応えてくれるポテンシャルを持っていると言えます。

街乗りで気になるGP125iの燃費

毎日の通勤や通学でバイクを使う方にとって、燃費は維持費に直結する重要なポイントです。GP125iの燃費性能はどのくらいなのでしょうか。

口コミサイトの燃費報告を見ると、GP125iの燃費は乗り方によって大きく変わるようです。

乗り方 燃費の目安
エコな走り(6000回転弱) 約27km/L ~ 31km/L
通常の通勤(信号が多く、車の流れをリード) 約22km/L ~ 26km/L
エコ走行を心がけた場合 40km/L弱

データを見ると、大人しく走れば30km/L前後は期待できそうですが、GP125iの魅力である鋭い加速を多用すると、燃費は20km/L台前半まで落ち込むようです。これは、ホンダのPCXなどがコンスタントに40km/L以上を記録するのに比べると、決して良い数値とは言えません。

この燃費の悪さの一因として、燃料タンクの小ささも挙げられます。GP125iの燃料タンク容量は4.5リットルと非常に小さく、レビューでは「満タンで150kmが限度」「120kmくらいで燃料メーターが点滅する」といった報告があります。そのため、長距離の移動にはあまり向いておらず、給油の頻度が多くなることは覚悟しておく必要があるでしょう。

GP125iを選ぶ際は、その優れた加速性能と引き換えに、燃費性能はある程度犠牲になっている点を理解しておくことが大切です。

購入前に知りたいGP125iのデメリット

これまでの解説でGP125iの多くの魅力に触れてきましたが、購入を成功させるためには、デメリットもしっかりと把握しておく必要があります。ここでは、オーナーレビューで指摘されている主なデメリットをまとめます。

GP125iの主なデメリット

  1. 走行安定性の低さ
    最も多く指摘されるのがこの点です。軽量な車体と10インチタイヤの組み合わせにより、特に速度が乗った状態や横風の強い場面でふらつきやすい傾向があります。「チャリンコみたい」と評される気軽さの裏返しであり、安定感を重視する方には不向きかもしれません。
  2. 燃費性能と燃料タンク容量
    前述の通り、燃費は決して良いとは言えず、燃料タンクも4.5Lと小さいため、給油の頻度が多くなります。長距離のツーリングなどには向いていません。
  3. 短いオイル交換サイクル
    メーカー推奨のオイル交換時期が「初回300km、以後1000kmごと」と、国産車に比べて非常に短く設定されています。メンテナンスを怠ると性能低下や故障につながる可能性があるため、こまめな管理が必要です。
  4. 積載性の低さ
    シート下の収納スペースは非常に狭く、フルフェイスヘルメットは収納できません。日常的に荷物を運ぶ場合は、リアボックスの設置が必須となります。
  5. 品質のばらつき
    「個人的にはお勧めしない」という厳しいレビューでは、KYMCOジャパンの保証対応への不満や、中国製造モデルであることへの懸念が示されています。購入する店舗のサポート体制が非常に重要になります。

これらのデメリットを理解した上で、「安くて、近距離をキビキビ走るためのバイク」として割り切れるのであれば、GP125iは非常に満足度の高い選択肢となり得ます。しかし、少しでも不安を感じる場合は、購入を見送るか、信頼できる正規販売店でじっくりと相談することをお勧めします。

KRV180の口コミから分かる長所と短所

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

キムコのラインナップの中で、走行性能に特化したプレミアムなモデルが「KRV180TCS」です。その独特の構造と高い価格設定から、オーナーの評価も多岐にわたります。実際の口コミから、その長所と短所を見ていきましょう。

長所:唯一無二の走行性能

KRV180の最大の魅力は、その卓越した走行性能にあります。多くのレビューで絶賛されているのが、キムコ独自の技術である「独立スイングアーム」の採用です。一般的なスクーターのユニットスイング式とは異なり、エンジンとスイングアームを分離させたこの構造は、路面追従性を劇的に向上させます。

独立スイングアームがもたらすメリット

  • 優れた接地感:前後重量配分が50:50に近く、路面に吸い付くような安定感を実現。
  • 高いコーナリング性能:バンク中でも安定しており、ロードスポーツバイクのような感覚で走れる。
  • 快適な乗り心地:ユニットスイング特有のバタつきがなく、乗り心地が上質。

「マジェスティSのサスを変えてもKRVの走りにはならない」と評されるほど、その走りは別次元です。走りを何よりも重視するライダーにとって、これ以上ない魅力と言えるでしょう。

短所:価格と実用性のバランス

一方で、その高性能と引き換えに、いくつかのデメリットも存在します。

  • 価格:新車価格は56万円を超え、国産の同クラス(PCX160やNMAX155)と比較して20万円近く高価です。この価格差を走行性能に見出せるかが、購入の大きな分かれ道となります。
  • 実用性:メーターが暗く視認性が悪い、カスタムパーツが極端に少ない、ハイオク指定であるなど、日常的な使い勝手で気になる点がいくつか指摘されています。
  • 燃費:パワフルなエンジンをついつい回してしまうため、燃費はあまり期待できません。

KRV180は、実用性やコストパフォーマンスよりも、「スクーターで走りを楽しむ」という一点に特化した、非常に趣味性の高いモデルです。このコンセプトに共感できるかどうかが、満足度を大きく左右するでしょう。

KRV180の最高速と加速性能

走行性能に定評のあるKRV180ですが、その最高速と加速性能は具体的にどの程度なのでしょうか。

KRV180TCSは、175.1ccの水冷4バルブSOHC単気筒エンジンを搭載しており、その最高出力は12.5kW(17PS)/ 8,000rpmと公表されています。これは、ライバルとなるホンダ PCX160(15.8PS)やヤマハ NMAX155(15PS)を上回る数値であり、クラス最高峰のパワーを誇ります。

このパワフルなエンジンにより、加速性能は非常に鋭く、「街中では申し分なくグイグイ走れる」と評価されています。口コミでは、クラッチが繋がる回転数がやや高めで、走り出しに少し慣れが必要という指摘もありますが、一度スピードに乗ってしまえば、その力強さを存分に体感できるでしょう。

最高速に関しては、試乗レビューなどで具体的な数値は明記されていませんが、そのエンジン性能と車体の安定性から、高速道路での巡航も余裕でこなせるポテンシャルを持っていることは間違いありません。125ccクラスでは味わえない、パワフルで安定した高速走行が可能です。

まさに、街乗りから高速道路を使ったツーリングまで、ステージを選ばずに走りを楽しめるパフォーマンスを備えた一台と言えます。

ツーリング性能とKRV180の燃費

優れた走行性能を持つKRV180は、ツーリングバイクとしての適性も非常に高いモデルです。特に、その乗り心地は特筆すべき点です。

前述の独立スイングアームは、路面からの突き上げを効果的にいなし、長距離走行でも疲れにくい快適な乗り心地を提供します。レビューでは「シートも座り心地が良く、長時間乗っても疲れなさそう」と評価されており、ワインディングを楽しみながら遠出するような使い方に最適です。ABSやTCS(トラクションコントロールシステム)といった安全装備が標準で備わっている点も、長距離ツーリングでの安心材料になります。

しかし、そのツーリング性能とトレードオフになるのが燃費です。

燃費はあまり期待できない

KRV180の燃費について、具体的な数値データは少ないですが、オーナーレビューでは「ついつい回してしまうために燃費は良くはない」と指摘されています。パワフルな走りが魅力なだけに、どうしてもアクセルを開け気味になり、結果として燃費は悪化する傾向にあるようです。

さらに、燃料はハイオク指定となっているため、レギュラーガソリンを使用するバイクに比べて燃料コストは高くなります。ツーリングでの走行距離が伸びるほど、この点は無視できないデメリットとなるでしょう。

結論として、KRV180は「走行性能と快適性を最優先し、燃費はある程度割り切る」というスタイルのライダーにとって、最高のツーリングパートナーとなり得る一台です。

ダウンタウン125iの評価と特徴

キムコを代表するスクーターの一つが「ダウンタウン125i」です。125ccクラスながら、上位モデルと共通のフルサイズボディを持つ、存在感抜群のモデルです。

長所:クラスを超えた車格と安定性

ダウンタウン125iの最大の魅力は、その堂々とした大柄な車体です。300ccクラスと共通のボディを持つため、走り出してからの安定感や制動感は、一般的な国産125ccスクーターとは比較になりません。

ダウンタウン125iの主なメリット

  • 抜群の安定感:大きな車体と重量により、直進安定性は非常に高く、長距離でも疲れにくい。
  • ゆったりしたポジション:窮屈感のないライディングポジションで、快適なクルージングが可能。
  • 大容量の収納:シート下には41Lの大容量スペースを確保。フルフェイスヘルメットも収納可能で、ツーリングや買い物で非常に重宝します。
  • レア感:街で同じバイクにすれ違うことはほとんどなく、所有感を満たしてくれます。

「これで125cc!?」と驚かれるほどの車格は、所有する喜びだけでなく、路上での安心感にも繋がります。

短所:大きさがもたらすデメリット

一方で、その大きさゆえのデメリットも存在します。

  • 足つき性の悪さ:ヨーロッパ向けに設計されているためシート高が高く、身長によっては足つきに不安を感じることがあります。
  • 取り回しの重さ:乾燥重量で158kgと非常に重く、駐車場での押し引きなどには力が必要です。
  • パーツの入手性:比較的人気のあるモデルですが、それでも社外パーツは少なく、純正部品も入手にある程度の時間と知識が必要になる場合があります。

ダウンタウン125iは、125ccの手軽さ(維持費)と、ビッグスクーターの快適性や安定性を両立させたいという、特定のニーズに完璧に応えるモデルです。取り回しの重さや足つき性をクリアできるのであれば、非常に満足度の高いバイクライフが送れるでしょう。

結論:「キムコのバイクは壊れやすい」の真実

キムコのバイクは壊れやすい?イメージ

  • キムコは日本のホンダと技術提携していた歴史を持つ台湾最大のバイクメーカー
  • 「壊れやすい」という評判は一部のモデルや個体の初期不良に起因する可能性がある
  • BMWやカワサキへエンジンや車両を供給する高い技術力を持つ
  • 全体的な耐久性は一概に低いとは言えず、むしろ世界基準の品質
  • 2015年に日本法人が設立されアフターサービスや部品供給体制は大幅に改善
  • ただし販売店網や部品の即納体制は国産メーカーに及ばない部分もある
  • GP125iは圧倒的なコストパフォーマンスが魅力の街乗り快速モデル
  • GP125iのデメリットは走行安定性の低さ、燃費、短いメンテナンスサイクル
  • KRV180は独立スイングアームを採用した走行性能特化型のプレミアムモデル
  • KRV180は価格が高くハイオク指定など趣味性の強い一面を持つ
  • ダウンタウン125iは125ccクラスの維持費でビッグスクーターの風格と安定性が得られる
  • どのモデルを選ぶにしても信頼できる正規販売店での購入が最も重要
  • 購入前には可能な限り試乗して自分の乗り方や価値観に合うか確かめるべき
  • 結論として「キムコ=壊れやすい」と断定はできず、モデル選定と店選びが鍵
  • コストや性能、デザインなど何を重視するかでキムコバイクの評価は大きく変わる

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